アクロイヤーの情報を追って、京都山中の神社へと辿り着いたニンジャレディ シナ。ふと、ただならぬ気配を感じ、彼女は辺りを見回した。
「囲まれてる!?」
シナの超感覚が、周囲に伏せられた大勢のフォレストハイドの影を読み取っていた。
「私としたことが、一杯食わされたようね。」
そう、これは、彼女を誘き出すための罠だったのだ。
「逃げ道は、一カ所。
この先の境内。
でも、これも罠ね。
そこにいるのは、きっとアイツ...」
圧倒的に不利な状況に置かれているはずの彼女の口元に不敵な笑みが浮かんだ。
「虎穴に入らずんば虎児を得ずっ!
中央突破、行くわよっ!!!」
シナは、境内へ向かって一直線に突き進んだ。
苦境にして血湧き肉躍る。血の一滴がなくなるまで闘うことこそ、彼女の生きる証。
それが、忍の運命(さだめ)だから...
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