聞け、大地の声を！

近年、首都圏を襲う直下型の地震の発生が間近に迫っていると研究者から指摘されている。それを裏付けるかのように、富士山周辺では低周波地震の回数が増加。不況から抜けつつある今、ここで首都圏を直撃する大地震が起きれば、日本復興の夢は絶たれてしまう。 　危機感を募らせた日本政府は、特命でM.I.C.R.災害対策本部へ調査を依頼した。そこで、調査のため現地へ派遣されたのが、グランマスター　アランだ。 　Mt.Fujiに降り立ったアランは、奇妙な違和感を感じた。静寂とざわめき、相反する二つの感触。樹海と山を包む静寂。空を舞う鳥や大地に生きる動物たちの息吹が、まるで感じられない。 　その一方で、地の底から湧き上がるように感じられる不安なざわめき。ここで何かが起こっていることは間違いない。アランは確信した。 　調査を続けると、不思議なことに気がついた。震源が地表近くであること。そして、震源地が一定の間隔で移動していることに。 　それは、まるで何かを探し求めて彷徨っているかのようである。不吉な胸騒ぎを覚えたアランは、調査で得られたデータから予測される次の地震発生ポイントへと急行した。

■使用フィギュア ＭＦ２−０２ ミクロマン　マスターフォース グランマスター　アラン