漆黒の鎧を身に纏った悪魔が、炎の海から姿を現した。悪魔は、灼熱の炎をものともせずに悠然と歩みを進める。
悪魔の名は、アクロファントム。完全なる肉体を得た究極の存在。
ファントムは、自問する。
なぜ自分は、この世に生まれたのか?
この力は、何のために授けられたのか?
アクロイヤーとは? ミクロマンとは? 人間とは?
世界は何を欲しているのか?、と。
炎の明かりに照らされながらも、戒めの鎧は闇よりも暗い。また、裁きの十字架は、彼の背負う業(カルマ)を象徴するがごとく鈍い輝きを放っている。
ファントムは問う。
ミクロマンよ、お前達は、何のために戦うのか?と。
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